事故で尾道駅に3時間足留めの図

 色とりどりの花が咲き、鳥たちの歌が山に満ちてきた。この季節の風や雨は何か新しい息吹のようなものを音でも肌でも感じさせる。見上げると天空の月も徐々に円に近づいている。鶏舎には春のヒナが来てくれた。まだうまく鳴けないが、目をぱちくりとさせて歩き回っている。

 下の娘が中学を卒業して次への準備をしている。高校の宿題をどっさり頂いたようだが、その前に一緒に旅に出ることにした。青春18きっぷを使い、鈍行に乗って東へ向かう。行く先々の知り合いを訪ねて、そこの枕をお借りしていく旅。三瀬と佐賀しか知らない彼女の目にどんな風景が写って、何を感じることだろう。奈良で別れてそれから先は1人で行く。

 三瀬の自然も僕ら人もそれぞれが新しい旅に立つ季節なのかもしれない。敬愛する写真家、星野道夫の言葉を思い出す。『大切なことは、出発することだった』(小野寺睦・養鶏農家)

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