原発の新増設と建て替えの明記を求める意見書を全会一致で可決した玄海町議会=東松浦郡玄海町議事堂

 九州電力玄海原発が立地する東松浦郡玄海町議会は19日、改定作業が進められている国のエネルギー基本計画に、原発の新増設と建て替え(リプレース)の明記を求める意見書を全会一致で可決した。国が定めた電源構成の原発比率20~22%を達成するために必要と主張している。23日に玄海3号機の再稼働が迫る中、推進姿勢を強く示した格好だ。

 意見書は安倍晋三首相と世耕弘成経済産業相宛てに提出する。現在稼働中の原発が5基にとどまり、今後廃炉になる原発も出てくることから「安定かつ経済性に優れた電源を確保するためには増設またはリプレースも必要」としている。運転期間を「検査合格した日から40年」と定める原子炉等規制法に触れ、「稼働率を考慮せず年数のカウントだけで設けられている」と指摘、見直しを求めた。

 定例議会で提案した脇山伸太郎議員は「玄海町で新増設やリプレースを望むわけではない。福島事故があり再稼働もままらない中で新増設やリプレースが現実的でないのは承知している」とした上で「原発比率2割の保持のため増設とリプレースも必要」と説明した。議会後、記者団に対し、町内で新増設やリプレースの検討に関しては「全くない」と否定した。

 岸本英雄町長も昨年12月の定例議会で「(基本計画達成のためには)リプレースは強い選択肢になるのでは」と述べていた。議会後、取材に対し「議会からこういう提案があるのはありがたい」と歓迎した。

このエントリーをはてなブックマークに追加