人生の最期について考えるシンポジウム(好生館ライフサイエンス研究所主催)が17日、佐賀市立図書館で開かれた。医師やケアマネジャーら専門職と市民50人が、自分や家族が自分らしく最後まで生きるために必要なことを語り合った。

 ひらまつ在宅療養支援診療所の鐘ヶ江寿美子院長は、在宅医療の具体例を交えながら、判断能力を失った終末期での医療行為に関し意思表示したり、大切な人に伝えたいことを書き記したりする「事前ケア計画」の作成について紹介した。

 会場参加者を交えた意見交換では「縁起でもない」と死を語ることを避ける風潮があるとの声が出た。これに対し、医師や薬剤師らは計画書は何度でも書き換えが可能であり、何より考えることを避けることが「結局は最後にドタバタして困る状況を生んでいる」現状に触れ、「本屋でもエンディングノートなどといったタイトルで取り組みやすいものが出ている」と活用を勧めた。

 がん闘病中の参加者から出た「症状が重くなったとき、介護や医療でどの程度までフォローしてもらえるか心配」との悩みには、「地域包括支援センターが力になる。相談してほしい」と答えた。

 どのような最期を迎えたいかの希望は人それぞれであることから、「自分の問題、自分の家族の問題なので、口に出して話し合おう」と確認した。

このエントリーをはてなブックマークに追加