多くの人が協力して建設した手作りホールの玄関に立つ代表の船津静哉さん=多久市多久町

西洋風の調度品でそろえたステージとホール=多久市多久町

 多久市多久町の障害児・者の支援活動拠点「たんぽぽの家」(船津静哉代表)の敷地内に建設していた「たんぽぽホール」が落成し、21日に記念コンサートを開く。ホールは、専門業者に頼らず、船津さんや利用者らが約2年がかりで自らの手で築きあげた。船津さんは「歌や音楽を通して利用者と市民をつなぐ交流の場になってほしい」と願っている。

歌や音楽に興味を持つ利用者が多いため、船津さんが“手作り”によるホール建設を数年前に考案。自ら図面を引き、室内の装飾を西洋風に統一するため、建設前から調度品やシャンデリアなど装飾品を買いそろえていた。

 建築費は学校教師を早期退職した船津さんの退職金でまかない、基礎工事だけは専門の業者に依頼。2016年春から利用者の関係者や、船津さんが代表を務める福祉施設の職員が土日を中心に建設を手伝った。平日は主に船津さんが、こつこつと作業を進めたという。

 建設中、一番気を遣ったのは、木材による室内の壁。外壁に厚さ3センチの杉板を張り、10センチの空洞を置いて、内壁に再び3センチの杉板を施した。「室内の壁全体を木の板のスピーカー状態にすることで、柔らかい音になる」と船津さんは説明する。板をそろえるだけで700万円もかかったという。

 内装はシャンデリアやステンドグラスなどを使って、外観とともに西洋風に統一。ホールへ続く玄関にはフランスの教会で実際に立て付けられた扉をネットで購入したという。

 記念コンサートには、船津さん自らボーカルを務めるバンドやシンガーソングライターら8組が参加し落成を祝う。開場は正午から。入場無料。問い合わせは船津さん、090(8414)6786。

このエントリーをはてなブックマークに追加