2時間25分9秒で男子フルマラソンを制した杵島郡白石町の稲冨智希(流通経済大)=佐賀県総合運動場陸上競技場

 地元で挑んだ大学最後のレースで、有終の美を飾った。男子フルマラソンは、初出場の稲冨智希(流通経済大4年)が頂点に立った。2年前の覇者、豊永哲央(山口・長府製作所)と激しく競り合った末、3秒差でつかんだ栄冠。「苦しい展開だったけれど、いい形で終えることができた」と晴れやかだった。

 豊永に加え、昨年2位の鬼塚智徳(九電工佐賀支店)、3位の大島伸(戸上コントロール)ら実力者が序盤から引っ張り、なかなか前に出られずにいた。

 それでもペースを乱さず、終盤は豊永との一騎打ちになった。体一つ前を行く相手を追いかける展開が続いたが、陸上競技場が近づくと「いちかばちか」と仕掛けた。前に躍り出ると、トラックに入ってからリードを広げて振り切った。

 長距離を始めた有明中学校時代から県内一周駅伝に出場し、白石高から流通経済大に進んで健脚を磨いた。「大学まで全力で競技を続けてきた。いい経験が積めた」と稲冨。春からは茨城で中学校の教員になる。「苦しいときに先生が後押ししてくれたように、今度は自分がそうなりたい」と、子どもたちの指導に情熱を注ぐ。

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