給水ボランティアを担い、ランナーにエールを送る佐賀女子高校の生徒たち=佐賀市多布施

「花咲かじいさん」にふんし、紙の花びらをまく佐賀大学の学生=佐賀市の多布施川沿い

 沿道の大声援と、春らしい演出がランナーを後押しした。約1万人が肥前路を駆け抜けた18日の「さが桜マラソン」。フルマラソンになって6年目の大会は、学生が「花咲かじいさん」の装いで盛り上げたり、観衆も喜ばせるバンド演奏が定着したり。「見る」だけでなく、「支える」楽しみ方が広がっていた。

 スタート地点のステージには、桜の本格的な開花を前に花をつけた苗木が飾られた。佐賀市と小城市にある障害者就労事業所24施設でつくるNPO「佐賀中部障がい者ふくしネット」が昨年6月から栽培してきた。静岡県の研究者から譲り受けた開花が早い品種で、理事の古川善己さん(60)は「大会に彩りを添えることができてよかった」とホッとした表情を浮かべた。

 沿道には8万人(主催者発表)が応援に繰り出した。7キロ地点では今年も佐賀女子高校の1、2年生82人が給水ボランティアを担った。2年の廣瀬渚さん(17)は「たくさんのランナーにびっくりした」と圧倒されながらも手際よく水を準備し、エールを送った。

 39キロ地点では、佐賀大学でボランティアの講義を受けている2年生約40人が初めて給水をサポートした。紙コップに「あと一踏ん張り」と手書きしたメッセージを貼り、花咲かじいさんのような装いの男子が紙の花びらをまいた。農学部2年の浅香里緒さん(21)は「選手に元気が届くように、私たちも楽しめる企画を考え抜いた」と話した。

 伊万里市の会社員川﨑哲也さん(44)は職場の仲間と冷却スプレーや水分補給を勧めた。「皆さんの頑張る姿に感動し、同僚だけを応援していられなくなった」。38キロ地点でバンドの生演奏を披露して6年目の深川幹夫さん(67)=佐賀市=は「選手にとどまらず、応援する人たちにも喜んでもらえる」と話し、一体になって盛り上げていた。

 大会の評判を友人から伝え聞き、初めて出場した熊本市の会社員男性(47)は「平たんなコースで走りやすく、沿道からの声援も温かい。楽しく走ることができた」と満足げだった。

このエントリーをはてなブックマークに追加