ANAホールディングス(HD)が傘下の格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションとバニラ・エアの2社を統合する方向で調整に入ったことが17日までに分かった。売上高を合算すると、LCC国内首位のジェットスター・ジャパンを上回る。ANAHDはLCCの国際線で現行より航続距離の長いアジアの中距離路線への進出を目指しており、2020年ごろの統合を視野に経営基盤を強化してアジア市場を開拓するとみられる。

 ピーチは関西空港を、バニラは成田空港を拠点にし、日本各地やアジアに就航している。統合で事業が拡大すれば、アジアから地方都市への訪日客増加も期待できそうだ。

 航空業界ではパイロットや整備士の人手不足が深刻化している。両社はともにエアバスA320を使用しており、統合によって人材や機材を効率的に運用できる。

 1年程度かけてバニラの事業をピーチに段階的に移管する案などを検討しているとみられる。ブランドはピーチに一本化される公算が大きい。

 ピーチは11年2月に設立。3月時点で国内線15路線、国際線14路線を運航している。

 バニラは11年8月に設立。1月時点で国内線、国際線とも各7路線を運航している。

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