学芸員の解説を聞きながら作品を鑑賞する来場者=佐賀市の県立博物館

学芸員の解説を聞きながら作品を鑑賞する来場者=佐賀市の県立博物館

 維新博の開幕に合わせ、佐賀の美術や歴史を振り返る特別企画展も始まった。佐賀市の県立博物館・美術館では「温故維新-美・技のSAGA」で、明治から現代の美術、工芸の名品を披露、佐賀城本丸歴史館では「肥前さが幕末維新の『技』」と題し、日本のトップを走った佐賀藩の科学技術を紹介している。5月13日まで。

 企画展には、初日から美術、歴史愛好家らが観覧に訪れ、幕末維新期から続く佐賀の文化を体感した。県立博物館・美術館ではギャラリートークがあり、約130人が美術、工芸それぞれの担当学芸員の解説を聞きながら、一流の作品に見入った。

 工芸は明治期に諸外国が文化を競い合う万博で佐賀の技術を見せつけた名品や、今に続く伝統工芸の「技」。美術は日本の洋画黎明(れいめい)期にパリで学んだ百武兼行に始まり、現代で世界の注目を集める池田学さんまで、佐賀ゆかりの芸術家が表現する「美」を並べる。解説した岩永亜季学芸員は「佐賀の美術・工芸の深さ、広がりの豊かさを感じてもらえたら」と語り掛けていた。

 福岡から来場した30代女性は「百武にあこがれて画家を目指した岡田三郎助など、美の世界の歴史の積み重ねが面白い」と興味深く展示を見て回った。

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