アニメ風の短編動画「耐恒寮の青春」を見る来場者=唐津市本町の旧唐津銀行2階

8番曳山「金獅子」が登場した唐津サテライト館のオープニング式典。「肥前の炭鉱王」で知られる高取伊好を曾祖父に持つ、アニソン界のカリスマ的存在の高取ヒデアキさん、ギタリストの伸和さん兄弟がテーマソングを披露した=唐津市本町の旧唐津銀行

 維新博の唐津サテライト館は、唐津の近代化を象徴する唐津市本町の旧唐津銀行の2階に設けられた。東京駅をつくった建築家辰野金吾らが若い頃に通った英学校「耐恒寮」に着目し、唐津の幕末・維新の物語を紹介している。

 約300人が駆けつけたオープニングは、黒船来航(1853年)の6年前に製作された唐津くんちの8番曳山(やま)「金獅子」(本町)が花を添えた。副島良彦副知事が「多くの若者がここを訪れ、ふるさとを誇りに思い、志を熱く抱いてほしい」とあいさつした。

 1871(明治4)年に唐津藩が設けた耐恒寮は、英語教師で招いた高橋是清(後の首相)や生徒の辰野らも10代。アニメ風の短編動画「耐恒寮の青春」として新時代を切り開く若者たちを描き、同世代に訴えかける。このほか、佐賀藩とは対照的な唐津藩の歴史、当時日本最大の産炭地だった唐津炭田などを紹介している。

 京都市から転勤で市内に引っ越したばかりの会社員伊藤裕さん(50)は開幕に合わせて来場し、「まずはこんな建物があるのにびっくりした。京都は歴史が古いけど、ここは近代の歴史を感じられた。またゆっくり展示を見たい」と話していた。

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