スクリーンに映し出された葉隠の言葉に見入る来場者=佐賀市柳町の葉隠みらい館(旧三省銀行)

 江戸時代に武士の心得や生き方を説いた佐賀発祥の「葉隠」。佐賀市柳町の旧三省銀行に開設された「葉隠みらい館」では映像や体験型の設備で紹介し、来場者は現代にも通じる教えをかみしめながら、今の自分と向き合っていた。

 風情漂う建物の玄関そばには、障子を模したスクリーンがあり、葉隠の一節や、大隈重信ら影響を受けた著名人の影が映し出される。書道を疑似体験できるコーナーは、筆を動かすとデジタル画面に文字が出てくる仕組み。「上手下手は関係ない。書き破るくらいの勢いで」という葉隠の教えにならい、「夢」「吉」といった心に浮かんだ文字を書く姿が会場では見られた。

 「迷いなく前向きに生きたい」「人の役に立ちたい」といった六つの題の中から自分に合った葉隠の言葉を見つけるコーナーもあった。来場者は戸棚の引き出しを開け閉めしてフローチャート形式の質問に答えていた。

 長崎県大村市から来た内藤孝さん(62)は「他人より抜きん出るためには、自分のことについて他人に意見を言ってもらうのが良い」という言葉を受け取り、苦笑い。「この施設での体験を糸口に、葉隠にもっと触れてみようと思う人も出てくるのでは」と語っていた。

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