国営諫早湾干拓事業の開門関連の訴訟を巡り、斎藤健農相は16日の閣議後会見で、佐賀県有明海漁協が福岡高裁での和解協議を継続すよう求める方針を表明したことに関し、「重く受け止める」と述べた。改めて高裁が勧告した開門しない前提の基金による和解を目指す考えを示した。

 漁協は14日、和解協議の継続を求める一方、開門調査を求める立場は変えていないとする玉虫色の方針を表明した。斎藤農相は「国が提案した基金案の実現を望むとの表明は、これまでの経緯やいろいろな状況を踏まえ、苦渋の決断をしていただいたと重く受け止める」と強調した。

 基金による和解に反発している訴訟当事者の開門派漁業者側にどう働き掛けていくかを問われ、斎藤農相はまだ正式な意見書が提出されていない点を踏まえ、「どういう考えか正式に分からない状況で、私がああでもない、こうでもないと言うのは差し控えたい」と述べるにとどめた。

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