陸上自衛隊目達原駐屯地のヘリコプター

 陸上自衛隊目達原駐屯地(佐賀県神埼郡吉野ヶ里町)のAH64D戦闘ヘリコプター墜落事故を受けて、佐賀県議会佐賀空港・新幹線問題等特別委員会に参考人招致された防衛省幹部は16日、事故原因が判明する前に、被害者に補償を行う考えを示した。ヘリの整備員については「不足していることはない」と答えた。主な質疑は次の通り。

【中本正一議員(公明)】 被害者家族への補償は早急な対応が求められる。

【宮原賢治大臣官房訟務管理官】 一般論的には、事故の原因が判明するのを待って損害賠償をするが、今回は民間に多大な被害を発生させ、国側に責任があるのが明らか。事故調査の結果を待つだけでなく、できるだけ速やかに賠償したい。

【留守茂幸議員(自民)】 関係自治体には迅速な情報提供ができていたのか。

【石川武防衛装備庁プロジェクト管理部長】 メディアの情報も含めて情報が錯綜(さくそう)し、最初の1時間は混乱の中で、十分に連絡できなかった。今後、自治体や県民に迅速、的確な情報提供ができるよう最大限努力したい。

【武藤明美議員(共産)】 目達原駐屯地のヘリコプターの数と内訳は。

 小波功大臣官房サイバーセキュリティ・情報化審議官 観測ヘリコプターのOH1が約10機、OH6Dが数機。多用途ヘリコプターのUH1Jは約10機、UH60Jは約10機。対戦車ヘリコプターAH1Sは約10機、戦闘ヘリコプターAH64D約10機で、現在は合計で約50機となっている。

【武藤議員】 アパッチ(AH64D)は目達原駐屯地にしかないのか。

【石川部長】 (国内にある)13機のうち7機が目達原駐屯地、残りは三重県の明野駐屯地の航空学校と茨城県の霞ヶ浦駐屯地の航空学校分校に教育用で配備している。

【武藤議員】 アパッチは米国では既に生産を終えていて、部品は手に入らない状態だったのではないか。

【石川部長】 AH64Eという新しいバージョンが生産されている。部品のかなりの部分に共通性があり、引き続き新品でも調達できる。メインローターヘッドは13機に取り付けている分と予備の10点を合わせて23点を保有していた。部品が枯渇していたのではない。

【江口善紀議員(県民ネット)】 整備や人員体制、整備員の技術水準はしっかり担保されているのか。

【石川部長】 機数に応じて必要な整備員を養成、配置しており、AH64Dについても同様だ。2016年度時点で13機を配備し、約120人の整備員を確保している。1機当たり10人程度で不足はない。

【江口議員】 15年2月に和歌山沖で事故を起こしたOH1の目達原の稼働状況は。

【石川部長】 15年8月から全てのOH1の飛行を停止しており、目達原配備の機体も飛んでいない。エンジンに一部不具合が見つかり、改修して飛行試験を行っている。今後、全機の改修スケジュールや飛行再開について検討していく。

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