「後継者の学校」九州校代表の村中順子さんが、事業承継の心得を説明したセミナー=佐賀市のグランデはがくれ

 担い手の高齢化が進み、農業分野でも今後の課題となる「事業承継」をテーマにしたセミナーが13日、佐賀市で開かれた。農業経営者や後継者、JA職員ら約70人が参加し、地域農業の維持、発展につなげるための心得や計画的な準備の重要性を学んだ。

 「後継者の学校」(東京)の九州校代表で司法書士の村中順子さんが講師を務めた。全国で約9割の企業が事業承継を経営問題と認識している一方、約6割が計画的に準備を進めていないとする信用調査会社の調査結果を説明。後継者、経営者の双方が実態をよく理解できていないのが現状と分析した。

 後継者については「いつでも社長の代わりができる力がある人」とし、「現在の事業が10年後も通用するか」「会社(農家)の財務状態は安全か」などを把握し、会社の成長につながるように自身を鍛える必要があると指摘した。

 経営者に対しては、事業承継を機に自社の隠れた問題や価値、可能性を明確にして経営を健全化することが欠かせないと指摘。5年から10年の計画を立てて準備することが必要とした。

 県内でも今後、地域農業を支えてきた団塊の世代から子や孫への世代交代に直面する。農業経営者にも事業承継の重要性を理解してもらおうと、JAグループ佐賀県域担い手サポートセンターがセミナーを開いた。

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