「肥前さが幕末維新博覧会」の開幕に向けて準備が進むメインパビリオン「幕末維新記念館」=佐賀市城内

 「肥前さが幕末維新博覧会」が17日、開幕する。明治維新150年の節目に、佐賀市城内の体験型テーマ館などで、日本の近代化をリードした佐賀の歴史を振り返り、2019年1月14日までの約10カ月、県内各地でイベントを展開する。歴史にとどまらず文化やアート、食など多彩な視点で佐賀の魅力を発信する。 

 佐賀市には三つのメインテーマ館を開設する。市村記念体育館を改装した「幕末維新記念館」では、最新技術を駆使した映像で佐賀藩や藩主鍋島直正らの歩みを紹介する。旧古賀家には往時の藩校を体験できる「リアル弘道館」(4月16日開設)、旧三省銀行には葉隠をテーマにした「葉隠みらい館」がお目見えする。

 佐賀市のさがレトロ館には、県内の人間国宝や三右衛門の器で、県産食材の料理を味わうレストラン「ユージアム サガ」を開設。旧佐賀銀行呉服町支店には「オランダハウス」を設置し、芸術や文化でつながりが深い同国と交流する。

 旧唐津藩の唐津市と旧対馬藩領の鳥栖市にはサテライト館を設ける。唐津市の旧唐津銀行では、東京駅を設計した辰野金吾らが通った藩校「耐恒寮」にスポットを当てる。鳥栖市の中冨記念くすり博物館では、日本4大売薬の一つである田代売薬や鉄道など、産業の視点でも歴史をひもとく。

 開幕に合わせ、佐賀城本丸歴史館では「肥前さが幕末維新の『技』展」を開催、九州初公開となる「ペリー提督の横浜上陸」の原図などを展示する。県立博物館・美術館では佐賀の技と美の企画展が開かれる。

 山口祥義知事は15日、「佐賀の魅力を思いっきり輝かせて、感じてもらう博覧会にしたい。佐賀の未来への扉になるように『県民力』の全てを使って成功させたい」と意気込みを述べた。

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