ワイヤーメッシュを点検し、破れていればふさいでいく

 寒い寒いとつぶやきながらも、やはり春は訪れるもので、少し動いただけで汗ばむ日もあるくらいです。

 森の生き物たちも動き始めたようです。山の中にある4反ほどの畑は、生き物たちと棲み分けができるよう、ぐるりと周囲をワイヤーメッシュで囲んでいます。もちろん、囲んだからと言って「ここから先は人間の場所なんだな」などと理解してくれるわけではなく、常に「どこか入れる場所がないかな」と、少し大きめの網目を見つけたり、穴を掘ったり、あの手この手で畑に入ります。

 侵入が始まると、しばらくは毎日、網目をふさいだり穴を埋めたり、動物たちと知恵比べが始まります。本格的に忙しくなる前のこの時期は、ぐるりとチェックをして支柱を強化してメンテナンスも必要です。

 もともと生き物たちの場所だったところを、針葉樹ばかりを植林したり、広々と開墾して畑にしたり、さもこの森は人間様のものだと言わんばかりに奪ってきた人間の罪も感じるけれど、こうした生産現場の問題と向き合うことも、お店に並んだ野菜を何事もなく消費していたころには想像もできなかったことです。(地域リポーター・一ノ瀬文子=鹿島市)

このエントリーをはてなブックマークに追加