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東日本大震災の発生から3カ月後の2011年6月から毎月発行している「remember311」

 有田工業高校の生徒会が東日本大震災の発生から3カ月後に創刊した校内新聞「remember(リメンバー)311」が3月で78号を迎えた。7年近くほぼ毎月発行し、「あの震災を忘れないために」という副題の通り、被災地の現状や避難先の状況などさまざまな話題を伝え続け、歩みを記録している。

 新聞はA4判1ページで、2011年6月から生徒会の広報部が中心になって編集している。近年の夏休みを除き、毎月11日前後に約800部を印刷し、定時制を含めた全校生徒と教職員に配布している。12日発行の最新号では、東北支援を続けるプロデューサーのツノダヒロカズさんが鹿島市で2月に行った報告会を取材し、詳報した。

 気になったことや現地で暮らす人たちの思いを等身大の言葉で表現することを心がけている。創刊から1年間は、被災地の高校生や著名人らのブログを紹介する「今月の語り部」を掲載し、生の声を届けた。

 2年目以降も、東北の新聞社のウェブサイトなどを手がかりに、インスタント食品に頼る仮設住宅の高齢者の食生活やクリスマス行事の資金不足など、暮らしの課題を含めて報じてきた。福島第1原発で除染作業に従事する卒業生へのインタビューや生徒会役員の福島訪問記も交え、復旧から復興へと歩みを進める様子を感じさせる内容になっている。

 興味を持ってもらえるように、防災用品を特集したり1コマ漫画を盛り込んだり、工夫を重ねてきた。新聞やテレビの報道にアンテナを張りつつ、先生たちからも情報提供を受け、16年5月には熊本地震、17年10月には九州北部豪雨の流木撤去も取り上げた。昨年2月から担当する広報部長の松尾悠里さん(デザイン科2年)は「『伝えるニュースがない』って頭を抱えたことはない」と話す。

 松尾さんは「月日がたつと意識は薄れがちになる。『被災地の今』を届け、みんなで関心を持ち続けたい」と話す。その上で「仮設住宅など被災者の現状をもっと取り上げ、復興を感じさせるような明るい話題も紹介したい」と、次のテーマに思いを巡らせている。

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