友人や前山准教授(右)と話すウィリーザさん(右から二人目)=佐賀市の佐賀女子短期大学

 佐賀女子短期大学を卒業したフィリピン人の留学生ウィリーザ・カリーニョ・ボルンタテさん(29)がこの春から、佐賀市の障害者支援施設「長光園」(宮崎一哉園長)で働く。障害者施設で働く外国人はまだまだ少数。障害のある家族と育ったウィリーザさんは「家族のように支えていきたい」とほほえむ。

兄姉に障害、深い思いやり

 ウィリーザさんは同短大で介護福祉を専攻し、介護施設での就職を目指していた。昨年2月、長光園で4週間研修するうちに、「ここだと、家族と暮らしていたフィリピンに近い環境で働ける」と興味を持ったという。10人きょうだいで育ち、そのうち4人の兄姉に知的障害があったからだ。昨秋も再度研修に訪れ、就職を決意した。

 学校の勉強にも熱心に取り組み、レポート1枚に1週間かけることもあった。指導してきた前山由香里准教授は「大家族で育った強みで、常に誰かのことを気にし、言わなくても自然と気づいてくれる。コミュニケーション能力も高く、言葉が通じない部分があってもカバーできる」と評価する。

 障害者の家族らでつくる「佐賀県手をつなぐ育成会」によると、障害者施設で働く外国人は「きわめて少数」。長光園でも初めての外国人の職員。宮崎園長は「今後、外国人の働き手も増えてくるだろう。いずれは指導する立場になってほしい」とエールを送る。

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