準々決勝・トヨタ紡織九州-大崎電気 後半11分、トヨタ紡織九州のCB金東喆がシュートを決め、22-22とする=昨年12月22日、大阪市中央体育館

 日本ハンドボールリーグ男子のトヨタ紡織九州レッドトルネード(神埼市)は、今季リーグ戦を5勝5分け14敗(勝ち点15)の7位で終えた。韓国代表のCB金東喆(キム・ドンチョル)がリーグ得点王を獲得する活躍を見せて前年より一つ順位を上げたが、接戦を勝ちきる勝負強さに欠け、目標に掲げた上位4強によるプレーオフ進出には届かなかった。

 チームは今季、CB金を司令塔に「堅守速攻」を掲げた。開幕戦こそ2位のトヨタ車体と引き分けたが、その後まさかの3連敗。5戦目の北陸電力戦で初勝利を挙げたものの、9月の豊田合成戦、湧永製薬戦と続けて接戦を落とし、勢いを失った。速攻の連係ミスや反則による退場を繰り返し、1試合平均31失点で7連敗。流れに乗れず、前半戦は1勝1分け10敗と苦しんだ。

 一方、後半戦は勢いを取り戻した。11月に金と同じ韓国代表のLB朴永吉(パク・ヨンギル)を補強し、立て直しを図ると、GK岩下祐太の好守もあって守備が改善。1試合平均失点を25・5点まで抑え、4勝4分け4敗と安定した結果を残し、来季に希望を持たせた。

 飛躍の鍵を握るのは、接戦を勝ちきる勝負強さだろう。14敗のうち3点差以内で敗れた試合が7試合で、引き分けはリーグ最多の5試合。今季は上位陣とも引き分け、互角に渡り合う力がついてきたことを証明しただけに、さらなるチーム力の底上げが求められる。

 今季リーグ戦は、昨季の2回戦総当たりが3回戦総当たりとなり、連戦含みでベンチも含めた総合力が問われた。走攻守の激しいプレーを繰り返すハンドボールは、前後半60分を先発7人だけで戦うことが難しく、選手交代も勝敗の大きなポイントになる。目標のプレーオフ進出に向けてCB金、LB朴の韓国人コンビに頼り過ぎないチーム作りが急務だ。

 金の負担を軽くするためにはCB中本和宏、津山弘也らの台頭が必要で、得点源として期待のかかるRB松浦慶介、昨季加入したGK小峰大知(清和高出身)やLW美並省吾の成長にも期待したい。

=今季対戦成績=
トヨタ車体  △27-27
琉球コラソン ●23-26
大同特殊鋼  ●21-32
大崎電気   ●24-37
北陸電力   ○28-24
豊田合成   ●29-31
湧永製薬   ●30-31
トヨタ東日本 ●26-33
大同特殊鋼  ●23-33
トヨタ車体  ●23-29
大崎電気   ●29-39
豊田合成   ●24-30
北陸電力   ○31-20
湧永製薬   △24-24
トヨタ東日本 ○27-24
琉球コラソン ○27-26
トヨタ車体  ●26-27
琉球コラソン △25-25
大同特殊鋼  ●28-29
豊田合成   ●29-32
大崎電気   △29-29
北陸電力   ○30-22
湧永製薬   ●21-23
トヨタ東日本 △25-25

※トヨタ東日本はトヨタ自動車東日本

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