金塊約206キロを小型船で唐津市鎮西町の名護屋漁港に密輸したとして、日本人と中国人の計9人が関税法違反(無許可輸入)などの罪に問われた事件で、佐賀地裁は12日、木下憲一被告(66)=仙台市=に懲役1年6月、罰金50万円(求刑懲役2年、罰金50万円)の判決を言い渡した。

 吉井広幸裁判官は判決理由で「犯行に用いられた船舶に乗員として乗り込み、金塊を陸揚げするなど実行行為を行った」と指摘した。木下被告の弁護人は「金塊密輸を認識しておらず共謀はしていない」と主張していたが、「海上で積み荷を受け取り、港に陸揚げするなどの一連の行為は、密輸を企てていることが明らかであり、加担していることを認識していたことは認められる」と判断した。

 判決によると、木下被告は他の日本人や中国人と共謀し、昨年5月30日、東シナ海の公海上で国籍不明の船から小型船「第三十六旭丸」に金塊を積み替えた。翌31日、名護屋漁港に接岸、税関の許可を受けずに陸揚げして消費税を免れた。

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