4月の酒税法改正を受け、新しいビールを製造する宗政酒造の和田真司事業部長。奥はビールの試験製造器=西松浦郡有田町の同社

 焼酎「のんのこ」で知られる宗政酒造(西松浦郡有田町)が新しいビールの開発に力を入れている。酒税法の改正により、製造に使える副原料の要件が4月に緩和されるためで、県産のかんきつ類やハーブを使った新商品を5月にも販売する。国内のビール市場の縮小傾向が続く中、県内の料飲店も個性派ビールの登場に期待を寄せている。

酒税法では、国内で販売するビールの麦芽使用比率を「67%以上」と定義し、麦芽やホップ以外の副原料を麦やコメに限定している。4月からはこれを「50%以上」に引き下げ、多様な副原料も使用できるようになる。

 宗政酒造は1988年にビール製造免許を取得。近年はクラフトビール人気を受けて県産麦芽100%で仕込んだ地ビールを販売している。酒税法の改正を見据え、唐津市産のかんきつ類「ゲンコウ」やレモングラスを香り付けに使ったビールを新たに開発、4月から製造を始める。

 県産原料を使った焼酎の売り上げも伸びており、和田真司事業部長は「佐賀は農作物が豊富で、特徴がある商品を展開できる」と説明。季節ごとに旬の素材を使ったビールの開発も視野に入れる。

 安売り規制強化に伴う値上げなどでビールの販売は減少傾向が続く。宗政酒造の地ビールなど30種類以上のビールをそろえる佐賀市のバー「B-POINT」の古賀聖貴オーナー(33)は「若い女性などビールが苦手な方にも勧められる」と販売に期待する。

このエントリーをはてなブックマークに追加