訪日観光客へのおもてなしを進めている鹿島市の祐徳稲荷神社。外貨を換金する両替機が設置された

訪日観光客向けのSIMカードの受け渡し場所となった

 タイなどからの訪日観光客が多い鹿島市の祐徳稲荷神社に自動外貨両替機が設置された。12カ国の通貨に対応し、おさい銭や土産品購入などに役立ててもらう。訪日客が携帯電話端末に用いる「SIMカード」の受け渡しも始めた。旅行客に親切な環境を整え「おもてなし」を充実させている。

 両替機はアクトプロ(東京)が設置、運営する。同社によると、訪日観光客の多くは外貨両替所の不足を困りごとに挙げるという。SIMカードは携帯会社ドコモが運営する「Japan Welcome SIM」。事前の手続きを神社が照会し受け渡している。

 神社はタイ映画やドラマのロケ地となったことがきっかけでインバウンドブームに火がついた。おみくじを母国語で読んでもらおうと翻訳版を作ったり、Wi-Fiを設置して通信環境を整えたりして参拝者に厚い取り組みを続けている。

 同神社の鍋島朝寿権宮司によると、台湾や香港、ベトナム、シンガポールなどのアジア圏に加え、欧州からの観光客も目立つようになった。四季折々の境内の姿を楽しむリピーターや、本殿で玉串を奉納する体験を目当てに訪れる“本格派”も増え始めている。

 鍋島権宮司は「何より日本人の心の部分に触れようということがありがたい。非日常の感動を求める熱心な方たちに精いっぱい応えていきたい」と話す。

このエントリーをはてなブックマークに追加