講演会と映画鑑賞を通し、認知症への正しい理解や、連携して支え合う大切さなどを考えた参加者=吉野ヶ里町の肥前精神医療センター

 認知症への理解を深める講演会と映画上映会が9日、吉野ヶ里町の肥前精神医療センターで開かれた。病気を正しく理解するとともに、医療や介護・福祉など関係機関が連携して当事者を支え合う大切さを考えた。

 同センター・認知症疾患医療センター長の橋本学さんが講演した。橋本さんは「認知症だから何もできない、分からないわけではない」とする半面、病気が周囲に理解されず、正しい治療や支援を受けられずに症状が進行していく傾向にも触れ、「世の中のいろんな誤解を解いていかないといけない」とした。

 患者との関わり方については「医療や介護などそれぞれの立場で、それぞれの時期に最も必要な支援を行うことが大切」と強調。医療現場の取り組みとして、認知症になる前の軽度の段階から治療やリハビリを勧めていることを紹介。高血圧や肥満、難聴、たばこ、うつ、社会的孤立など、認知症につながる九つの危険因子を制御することで、一定程度の予防が可能であることも説明した。

 会には介護に携わる人など約200人が参加。新人の男性介護士が試行錯誤しながら認知症患者との向き合い方を考える映画「ケアニン~あなたでよかった~」の上映も行われた。

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