九州北部豪雨の被災状況を説明した九州大大学院工学研究院の島谷幸宏教授=嬉野市の塩田公民館

 佐賀の水管理について考える「さがため池サミット」が11日、嬉野市の塩田公民館で開かれた。九州大大学院工学研究院の島谷幸宏教授(河川工学)が、昨年7月に発生した九州北部豪雨の被災状況を報告した。佐賀で起こりうる水害の特性にも触れながら、防災のあり方を説いた。

 島谷教授は、九州北部豪雨では、小さな川に大量の土木と土砂が流れ込んで決壊する「段波(だんぱ)」といわれる現象が頻発した点を指摘した。一度せき止められた川が一気に決壊して濁流となったため、川幅が広がり深刻な被害が出たことを分析した。

 有明海に面した低平地の佐賀では、高潮に警戒するよう助言。「台風の経路によって海面自体が5~6メートル上がり、堤防を越えることがある。大潮と重なった時、河川の氾濫に注意してほしい」と呼び掛けた。

 九州北部豪雨では、地域住民が独自に危険箇所をまとめたハザードマップが役立ったとしながら「行政の防災マップとは別に、30世帯ほどで自主的に作った方がいい。集落内に避難所を確保することも大切」とアドバイスした。

 同サミットは、県西部3市1町の水環境に関わる団体でつくる「佐賀水ネット六角川」が主催した。6回目となった今回は約50人が参加した。「塩田津」のまちづくりプロジェクト「川と町並み夢ぷらん」の報告会もあった。

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