犯罪被害者支援フォーラムで、3歳の長女が殺害された事件を振り返った父親の清水誠一郎さん=佐賀市のアバンセ

 犯罪被害者支援フォーラムが3日、佐賀市のアバンセで開かれた。3歳の長女を殺害された遺族で、父親の清水誠一郎さん(45)=熊本市=が講演し、不条理な別れに絶望して心中を考えるほど苦しんだ境遇を明かし、生きようと考え直すきっかけになった周囲の支えを振り返った。

 清水さんの長女の心(ここ)ちゃんは2011年3月、熊本市内のスーパーで行方不明になり、当時20歳の男に殺害された。家族はあまりのショックに心身に異変を来し、過熱した取材やネット上の悪意ある書き込みにも傷つけられたと話した。

 無期懲役の判決を受けた男から手紙が届いたものの「謝罪は一言もなく、裁判の時と全く変わっていない」と怒りをあらわにした。

 自責の念も口にしつつ、「警察の支援員のおかげで(心中を)思いとどまった」と明かした。心の支えになったさまざまな出会いを「天国の娘が残してくれたものかもしれない」と捉え、恩返しのために講演活動を続ける決意を述べた。

 心ちゃんが元気に遊ぶ映像も紹介し、「忘れないで」と呼び掛けた。

 フォーラムは県などが主催し、約400人が聴講した。

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