2016年度の佐賀県内の高齢者虐待件数は前年度より1件多い52件で、3年ぶりに増加した。家族らによる虐待は44件(45人)と前年度から1件減った一方、介護施設の管理者や職員による被害は8件(20人)で、前年度より2件増えた。

 施設での虐待は、おむつ交換時に尻をたたくなどの身体的虐待のほか、ナースコールが鳴らないよう細工したり、大声と乱暴な言葉遣いで怒鳴ったりするなどの心理的虐待があった。

 家族や親族などによる虐待の内容(複数回答)は、身体的虐待が30件、心理的虐待が15件、介護等放棄が13件、経済的虐待が12件と続き、性的虐待も1件あった。虐待した人(複数回答)の内訳をみると、息子が25人と最多で、娘8人、夫7人と続いた。

 施設では身体を拘束して自由を奪う事例が多い。県長寿社会課は「身体拘束が虐待であるという認識が不足している。来年度から国が対策を強化する方針なので、県も改正点を踏まえて指導したい」とする。

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