青磁をイメージした祭壇で執り行われた中島宏さんの葬儀=武雄市のアクロスウィル武雄斎場

 青磁の重要無形文化財保持者(人間国宝)で7日に76歳で亡くなった中島宏さん=武雄市=の葬儀が9日、武雄市のアクロスウィル武雄斎場で営まれた。全国から約300人が参列し、陶芸界をけん引した故人の功績と、おおらかな人柄をしのんだ。

 会場には、伝統工芸をはじめ幅広い分野の関係者から寄せられた100以上の弔花が飾られた。入り口には中島さんが追究した青磁の作品が飾られ、青磁をイメージした祭壇には生前、自身が制作したという骨つぼが置かれた。

 山口祥義知事や十四代今泉今右衛門さんら5人が弔辞を読み上げた。山口知事は、約千年前には既に完成をみたとされる青磁で新境地を切り開いた歩みを尊び「佐賀武雄の生んだ快男児、中島宏ありき。さようなら」と声を張った。

 あいさつした妻の寿美子さんは参列者への感謝を述べた上で「本人はやり残したことが山ほどあっただろうけれど、これからは、自分の作る青磁で究めようとしていた青い空のどこかで見守ってくれていると思う」と語った。

このエントリーをはてなブックマークに追加