2月末、うれしいニュースが飛び込んできた。日本穀物検定協会が実施した2017年産米の食味ランキングで、佐賀県から出品された「さがびより」と「夢しずく」がそろって最高ランクの「特A」評価を獲得したのだ。

 13年産から15年産にかけて「さがびより」と「コシヒカリ」が同時に特Aに選ばれたが、今回はともに県が開発した独自品種。コメ作りに携わる人に与えた自信と勇気はこれまで以上に大きかったことだろう。

 一方で、ランキングには時代の変化を感じさせる結果もあった。高級ブランドの代名詞ともいえる「魚沼産コシヒカリ」が28年続けていた特Aから初めてAに陥落した。昨夏の天候不順が影響したという見方もあり、今回の結果だけで積み上げてきた評価が一変するとは思えないが、こちらは関係者のショックが計り知れない。

 コメの国内需要は年間8万トンずつ減少している。18年産からは国による生産調整もなくなり、各産地は新たなブランドを投入して消費者に売り込もうと必死だ。産地間競争が激化する中、県産米が消費者に選ばれるコメであり続けられるか。今回のダブル受賞がその礎を築くきっかけになることを願いたい。

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