笑顔で食事を食べる県立盲学校の生徒と職員=神埼町の味膳「古雅味」

生徒から手作りのかごを受け取り、笑顔を見せる古賀義紹さん(中央)と悦子さん(左)=神埼市神埼町の味膳「古雅味」

 神埼市神埼町の日本料理店「味膳 古雅味(こがみ)」(古賀義紹社長)で9日、卒業を間近に控えた県立盲学校(福田浩一郎校長)高等部の生徒など10人を招待した“卒業パーティー”が開かれた。就職や進学を控えた生徒たちは、普段の給食とはひと味違う懐石料理に舌鼓を打った。

 招待は「障がいを持った人のために何か役に立ちたい」という義紹さん(58)の思いから、1998年に始まった。招待者が20人近い年や、1人だけの年もあったが今年で21回目。義紹さんは「そんなに続いたんだな」とかみしめ、妻の悦子さん(58)は「毎年喜んでもらえてうれしい」と笑顔を見せる。

 この日は、ひな祭りをイメージした季節の懐石料理を提供。ハマグリの吸い物や手まりずし、アオサのあんかけ茶わん蒸しなど8品やデザートなどが振る舞われた。生徒たちは学校生活の思い出やこれからの意気込みを語り合いながら食事を味わい、進学で県外に旅立つ生徒は「埼玉に行く前にいいものを食べられた」と満足げに話していた。

 食事後、生徒たちは古賀さん夫婦に感謝の気持ちを込めて手作りのかごをプレゼント。専攻科理療科の北村一郎さん(52)=佐賀市=は「温かく迎えてもらえて、また頑張らないといけない気持ちになる。家内を連れてまた食べに来たい」と感謝を口にした。

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