勝利を祈ってフラッグを掲げる伊藤龍雄さん。後方に鳥栖駅、その向こうにスタジアムがある=鳥栖市本通筋商店街

 J1サガン鳥栖が今季開幕戦を迎えた2月23日早朝、鳥栖市のJR鳥栖駅から西側に延びるメーンストリート約200メートルに、サガンのカラフルなチームフラッグ24本が翻った。

 これから1年間、フラッグがたなびく日は、市民にとってホームゲームが開催される合図になる。

 街路灯の高さ2メートルを超す差し込み口にフラッグを立てて回ったのは、この本通筋商店街で眼鏡・時計店を営む伊藤龍雄さん(79)。作業をしていると、出勤途中のサラリーマン風の男性から「今日はどことの試合? きっと勝ちますよね」と声をかけられた。

 フラッグ掲出は2001年、通りを挟んだ向かいにサガンのアンテナショップができたのがきっかけ。サッカーに興味はなかったが、商店街理事長だったこともあって「商店街ににぎわいを、と周りの店と一緒にフラッグを購入して、自分たちの店の前に揚げた」。

 サガンが活躍して商店街には若者向けの飲食店が増え、活気づいてきた。17年にもわたって1人で黙々と、ホームゲーム開催日にフラッグ掲出を続けているのは、サガンが活躍してくれていることへの深い感謝の気持ちがある。

 「店をやってるからなかなかスタジアムには行けないけど、年に数回、孫たちと応援に行くのが何よりの楽しみですね」

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