ツイッターで投稿されたニュース(情報)の伝わり方

 【ワシントン共同】インターネットの短文投稿サイト「ツイッター」では、誤った内容のニュースは正しいニュースよりも20倍速く、より広く拡散するとの調査結果を、米マサチューセッツ工科大(MIT)のチームが9日付米科学誌サイエンスに発表した。誤りの情報の方が「目新しい」と感じることが多く、うわさになりやすいことが原因とみている。

 米国では、2016年の大統領選で裏付けのない多くの情報がネット上で飛び交い、当選したトランプ大統領も意図的に誤った発言をするなどして、誤った情報が社会に与える影響が問題となっている。

 MITチームは06~17年の間、ツイッターに英文で投稿された、さまざまなニュースに関するつぶやき450万件を分析。ツイッター投稿は、読んだ人のリツイート(転載)の繰り返しで広まる仕組みだ。

 分析の結果、正しいニュースの場合は1人の投稿が千人に拡散されることはめったになかったが、誤ったニュースでは、投稿の1%が千~10万人近くに広まっていた。

 投稿が10回リツイートされるまでのスピードは誤情報が20倍速く、1500人が投稿を目にするまでの時間も6分の1と短かった。投稿のリツイート率も誤情報は7割増しだったという。

 特に拡散しやすい話題は政治関係で、投稿をリアルタイムで読んでくれるフォロワーの数が少なく、日頃からツイートの回数も少ない投稿者が誤情報の拡散に関与しがちだとの結果も出た。

 ■ツイッター 2006年に米国で始まったインターネットサービス。実名や仮名でユーザー登録し、目の前で起きていることや社会情勢の感想などを気軽に投稿できる。日本でも個人や公人の意見表明、自治体の情報発信、報道機関によるニュース速報など利用が広がっている。いったん発信した内容を取り消すのは難しい場合もあり、軽率な発言や虚偽の情報が出回る事例も増えている。

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