中原恵峰(えほう)工房は鹿島市にある手彫り工房です。工房主の中原恵峰さん(79)は、長崎県諫早市出身で15歳の時に彫刻師の初代小森恵雲氏に師事し、1975年に独立して工房を開きました。面師として県内各地に受け継がれている面浮立の面を制作しています。長年の功労が認められ昨年、県政功労者知事表彰を受けられました。

 息子さんの博和さん(52)は恵峰さんの技法と技術を受け継いでいます。「面は目や眉を彫るのが特に難しく、裏を薄く削っていくのは力仕事です」と話します。

 材料の木材は5年かけて乾燥させたものを使います。実際に浮立に使う面は軽くて動きやすいキリ、飾り用の面はクスを使うそうです。角が長く口が閉じている面は災いを入れない「雄面」で、角が目立たず口が開いた面は幸せを招く「雌面」です。どちらも縁起の良い鬼の面として、海外でも人気が高いそうです。

 工房では面だけでなく、かぶとや動物の木彫、和菓子の型やストラップも制作しています。写真の面は右が「雄面」で左が「雌面」で、クスの木目が美しい飾り用の面です。電話0954(62)0872。(地域リポーター・二宮幸枝=江北町)

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