多くの来店客でにぎわう一吉うどんベトナム支店の店内

一吉うどんのベトナム支店の前で笑顔を見せる轟木一弘代表(左)=ベトナム・ホーチミン市

 三養基郡みやき町のうどん店「一吉うどん」がベトナムに進出した。同国駐在の日本人や日本の文化や食べ物に関心がある現地の人でにぎわいを見せており、滑り出しは順調という。同店の轟木一弘代表(42)は「日本の味をベトナムに広げたい」と意欲を見せている。

 海外進出は初めてで、昨年12月に同国ホーチミン市に店を構えた。以前から海外出店を模索していた轟木代表が、活気があって治安も良いベトナムを気に入り、昨年4~5月に試験出店。反応が良かったことから本格進出を決めた。

 店名は「KYUSHU UDON HITOYOSHI(九州うどん一吉)」。本店から派遣した日本人スタッフ1人と現地スタッフ14人で運営している。

 提供しているのは、肉うどんやごぼう天うどん、エビ天うどんなど日本でもおなじみのメニューのほか、すき焼きうどん、シーフードうどん、麺にカラフルな野菜を練り込んだレインボーうどんなどベトナム店の独自メニューも。味のベースとなる昆布とかつお節は日本から空輸し、しょうゆや小麦粉など他の調味料や食材は現地調達している。

 ベトナム人は塩味に敏感で、日本の味のままだと塩辛すぎるといい、轟木代表は「気に入ってもらえる味になるまで苦労した」と振り返る。価格は日本の3分の2程度だが、現地の人にとっては少し高め。それでもランチタイムなどは51席の店内が満席となり、来店客の約7割がベトナム人という。

 今後はやる気があるベトナム人スタッフを日本に招き、本店などで研修を積んでもらう計画。轟木代表は「日本でさらに修業を重ね、将来ベトナムに戻ったときに店を出してもらえれば」と期待している。

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