絵付け作業を視察する海外の旅行会社関係者=伊万里市大川内町の畑萬陶苑

 欧米系旅行会社の関係者を対象に九州の観光地の魅力を感じてもらうファムトリップ(下見招待旅行)の一行が1日、伊万里市の大川内山を訪れた。伊万里焼の窯元で伝統工芸の技に感激し、「ぜひツアーに組み入れたい」と話した。

 参加者は、まるで水墨画のような「秘窯の里」の風景を気に入った様子で、カメラやスマホで撮影。畑萬陶苑では器や人形に手描きで文様を入れる絵付け作業を間近で視察し、「なぜ寸分違わぬ柄が描けるのか」と驚いていた。同社が欧州向けに開発した磁器製香水瓶や、革の質感を表現するキュイール技法などの説明に興味深そうに聞き入った。

 イスラエルの旅行会社のマリナ・アリストバさんは「大川内山には、ここにしかない魅力がある。企画するツアーにはぜひ取り入れたい。欧州でも中世の日本の陶磁器は人気が高く、紹介することは意義がある」と語った。

 ファムトリップは、訪日旅行を専門に手掛ける東京のJTBグローバルマーケティング&トラベル(JTBGMT)が北米や欧州などの旅行会社13社13人を招いた。11月27日~4日の8日間で広島など中国地方のほか、九州では別府、由布院、伊万里、佐世保、長崎、福岡を順に巡る。

 JTBGMTの担当者は「欧米で九州の知名度はまだ低いが、関心は高まりつつあり、旅行客の増加が見込める。直行便が少ないので、ゴールデンルート(京都や富士山、東京など)を活用し、九州に呼び込む戦略が必要」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加