定例議会で8月の任期をもって引退することを表明した岸本英雄町長=東松浦郡玄海町役場

 東松浦郡玄海町の岸本英雄町長(64)=3期・長倉=は8日の定例議会一般質問で、「体調がついていかない。8月の任期をもって引退させていただきたい」と7月下旬の町長選に出馬しない意向を表明した。玄海原発を抱える町のトップが12年ぶりに交代することになる。

 岸本氏は昨年2回入院し、計約1カ月休養したことを挙げ、「これ以上続けても職員に迷惑を掛ける」として不出馬を決断した。前回当選時に「3期12年が限界」と多選を避けたい考えも示していた。

 岸本氏は県議3期を経て2006年に初当選し3期目。前町長から引き継ぎ、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を一般の原発で使うプルサーマル発電を進めた。11年に起きた福島第1原発事故後も一貫して原子力政策を推進し、昨年3月に玄海3、4号機の再稼働に同意した。

 町長選は7月24日告示、29日投開票される。現時点で立候補を表明した人はいない。後任について岸本氏は「玄海町がエネルギーの町ということを分かった人にやってほしい」と語り、町民の1人に出馬を打診しているという。前回町長選に出馬した元町議(62)の名前も取り沙汰されている。

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