南北首脳会談が4月末に実施されることが発表されて一夜明けた7日、佐賀県内の在日コリアンは冷静に受け止めつつ、融和の進展を期待した。被爆者は北朝鮮の真意をいぶかりながら非核化を強く望んだ。

 「融和に向かうという願望を込めた『歓迎』です」。在日本大韓民国民団佐賀県地方本部の朴弘正(パクホンジュン)事務局長(62)はこう話す。2000年、07年に続く3回目の首脳会談となるだけに「国際社会に受け入れられるような成果につながるよう『3度目の正直』になれば」と願った。

 北朝鮮は米国と対話する用意があるとして、対話期間中の核・ミサイル実験の凍結を表明、体制の保証を条件にした非核化も主張している。県原爆被害者団体協議会(被団協)の田中徹会長(77)=三養基郡基山町=は「本気なのか、そうじゃないのか。簡単には信じられない」と疑念を抱きながら、「核をなくしてもらうのが第一。話を深めてもらいたい」と注文した。

 佐賀女子短期大学現代韓国文化研究センター(佐賀市)の長澤雅春センター長(59)は「平昌(ピョンチャン)五輪の利用を含め、北朝鮮が考え抜いたシナリオと感じる。経済制裁が効いているということだろう」と分析する。その上で「ボールは米国に投げられたが、軍事圧力の選択肢も捨てないはず。不透明な情勢は今後も続く」と展望した。

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