陸上自衛隊ヘリ墜落事故問題などについて答弁する山口祥義知事=佐賀県議会議場

 2月定例佐賀県議会は7日、一般質問3日目の質疑を行った。神埼市の陸上自衛隊ヘリコプター墜落事故に関し、山口祥義知事は目達原駐屯地(神埼郡吉野ヶ里町)のヘリの飛行ルートを個別に把握することについて「現実的ではない」との認識を明らかにした。国営諫早湾干拓事業(長崎県)の開門問題では、引き続き裁判の状況や国の動向を注視する意向を示した。

 内川修治議員(一真の会)が、県から目達原駐屯地に飛行ルートなどの情報提供を要請するよう求めたのに対し、山口知事は「任務や気象条件によってその都度パイロットが判断する部分が多い」として事前把握の困難さを指摘した。一方、住民の不安を考慮し、できる限り民家を避けて飛行するよう防衛省に配慮を申し入れる方針を示した。

 自衛隊輸送機オスプレイの佐賀空港への配備計画に内川議員は安全性の観点から疑問を投げ掛け、山口知事は「国防はしっかり支えなければならないし、県民の不安を受け止めるのも大きな仕事。(防衛省に)言うべきところは言うことを肝に銘じる」と答えた。

 定松一生議員(自民)は、開門関連訴訟の福岡高裁の和解協議で示された開門しない前提での100億円の漁業振興基金案を漁業者側が拒否したのを受け、「基金案がなくなる可能性さえあり、有明海再生事業が今後どうなるか心配」と述べた。山口知事は「積年のさまざまな思いはあるが、再生のためにどういう道筋を立てるべきか、現状を冷静に見つめて考える時だと思う」と語った。

 ほかに八谷克幸、原田寿雄(いずれも自民)、木村雄一(公明)の3議員が質問した。

 武雄市の重要無形文化財保持者(人間国宝)の陶芸家中島宏さんが同日死去したのを受け、議場で山口知事が哀悼の意を表した。

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