軽トラックに乗せられて行くチャロを見送る児童たち=唐津市の大良小

チャロと吉田孚さん(中央右)を囲み、記念写真に収まる児童たち=唐津市の大良小

 唐津市の大良小(深草光明校長、34人)で20年間続いてきたポニー教室が6日、幕を閉じた。指導してきた同市唐房の吉田孚(まこと)さん(75)が高齢を理由に引退するためで、児童は15年間お世話になったポニーのチャロに別れを告げた。

 チャロは15歳の雄で、同校で生まれ育った。お別れ会では、児童がチャロとの思い出を発表したり、踊りを披露したりした。チャロは児童が贈ったニンジンをうまそうに食べていた。

 ポニー飼育は1998年、同校教員だった吉田さんが始めた。当時は未成年犯罪が社会問題化し、「大型動物と触れ合うことで命への畏怖を感じてほしかった」と話す。最も多いときで6頭を小学校で飼育していた時期もある。

 吉田さんは自腹で学校近くの土地を購入し馬場を整備。退職後も公民館のクラブ活動として1~3年生を対象に週2回、乗馬やふん掃除、ブラッシングを体験させていた。今後は同市佐志のウエスタン牧場が引き取り、小学校や幼稚園などである触れ合い授業で活躍する。

 チャロが軽トラックに乗せられて行くと、児童は手を振ったり追いかけたりして別れを惜しんだ。橋本陸君(11)は「初めて会った時は大きく感じたけど、今日は小さく感じた。チャロに乗って走るのは気持ちよかった。また牧場に会いに行きたい」。吉田さんは「使命が終わりほっとした気持ち。チャロとの触れ合いの中で学んだ命の大切さを、来年度の1年生たちにも伝えていってほしい」と話した。

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