佐賀北高美術専攻 絵画立体多彩に

3年間の集大成を並べる佐賀北高芸術科美術専攻の3年生=佐賀市の県立博物館

 佐賀北高芸術科美術専攻の3年生22人による卒業制作展が、佐賀市の県立博物館3号展示室で開かれている。油彩、日本画、立体作品と多彩に、3年間の集大成となる約110点の作品が会場を飾っている。11日まで。

 各自5点ほど出品。デッサンから100号の大作までの秀作で3年間を振り返っている。橋本尚真さんの「夜の街」は、夜の町の雑多さを大胆な筆致の闇と光で描き込む。中山未来さんの「3-8」は、休み時間の教室の風景を幻想的に広げる。思いつきで色を置いた極彩色を暗めにまとめ、観覧者のインスピレーションをくすぐる。

無料で似顔絵を描くコーナーも=佐賀市の県立博物館

 100号の日本画「ゆらぎ」は園田菜月さんの作品。水面に投影された三日月がゆらぐ隣に、女生徒が座り込む。嘉村夏光さんの「うまる」は、教室の机に突っ伏した生徒の顔が半分埋まる石こうの立体作品。不条理さに興味が引かれる。

 22人が自分の表現を求めた作品は、若さあふれみずみずしい。楠田亜衣乃さんは「それぞれの技術と魅力を最大限に表現した作品ばかり。ぜひ見に来てほしい」と呼び掛けている。

 同校美術部の1、2年生による「ペタ展」も、県庁県民ホールで行っている。

 

県立有田窯業大 伝統の技を駆使

出店した福田葉月さん(右)と大城あかりさん

 県立有田窯業大学校の第32回卒業制作展が6日、有田町の九州陶磁文化館で始まった。専門課程4年制の2人が、伝統産地で学んだ技術や発想の集大成を展示している。11日まで。

 造形コースの福田葉月さん(22)は「消えゆく記憶」のテーマで、いくつもの陶板を重ねてつるしたオブジェを出品。シンプルな色合いの不安定な形状や月面のクレーターのような表面の凹凸で、記憶の不確かさを表現した。

 伝統コースの大城あかりさん(22)は「トラベルボックス」と題して、一辺が5・6センチ~7・4センチの立方体約50点を制作した。染付や上絵、彫りを入れるなど、一つ一つ違った技法に挑戦し、旅行資金をためる貯金箱としても使えるようになっている。

 4月から長崎県波佐見町と武雄市山内町の窯元で働く2人は「先輩や後輩に、あっという間の4年間だった」と振り返り「学んだ技術を生かし、社会人として羽ばたきたい」と誓った。

 このほか、県窯業技術センターの窯業人材育成事業研修生の作品や、県の「さがすき推進事業」で作成した豆皿カレンダーなど約620点を展示している。

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