閣議後会見で、諫早湾干拓事業の開門問題について答える斎藤健農相=東京・霞が関の農林水産省

 国営諫早湾干拓事業の開門を巡る訴訟で福岡高裁が開門しない前提で和解勧告したことに関し、斎藤健農相は6日の閣議後会見で、開門派の漁業者側が即刻拒否する姿勢を示したことに対し、「意見が違うからと言って一顧だにせず峻拒(しゅんきょ=拒否)するのはいかがなものか」と疑問を呈した。

 福岡高裁は5日、国が提案してきた開門に代わる基金で全体的解決を図るとする和解の方向性を示し、4月4日までに国と漁業者側に受け入れの可否を回答するよう求めた。斎藤農相は「4日に向けて関係省庁と連携しながら具体的対応を検討していく」と語った。

 漁業者側が基金での和解に応じない姿勢を示したことに関し、斎藤農相は「高裁が多くの意見や積み重なった経緯を考慮し、和解の方向性を示した。われわれ(訴訟当事者)はこれを重く受け止めなければならないと思う」と述べ、改めて「基金での和解に至れるよう、真摯(しんし)に対応していく」と強調した。

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