企業の採用担当者が職場環境や働きがいをアピール。学生も熱心に聞き入った=佐賀市の佐賀大学本庄キャンパス

 来春卒業予定の大学3年生などを対象にした会社説明会が1日解禁され、佐賀県内でも説明会が本格的にスタートした。人手不足を背景に学生優位の「売り手市場」が続く中、企業は働きやすさや福利厚生の充実をアピール。自社の売り込みに懸命だ。

 5日に佐賀市の佐賀大学で始まった会社説明会。企業の採用意欲の高さを反映し、昨年より30社多い540社から申し込みがあったという。採用実績などを考慮して選ばれた161社が8日までの4日間、交代でブースを構える。

 情報通信技術(ICT)関連の大企業のブースには、今後の成長に期待する大勢の学生が列をつくった。学生からは勤務時間や休暇制度に関する質問が相次ぎ、採用担当の女性社員は「子どもがいる女性の大半が時短勤務制度を活用している。始業、終業時間ともに柔軟に設定できる」と説明。女子学生は大きくうなずいてメモを取っていた。

 県内のIT企業は「文系でも大丈夫。入社後の研修もある」と専門知識を問わず、柔軟な採用姿勢を強調した。この会社の採用担当者は「早く内定を出しても、『他にも採用試験を受けている』と返答する学生が多い」と人材流出の危機感を示し、「内定後はこまめに研修を行い、社内の雰囲気を知ってもらうことに努めたい」と対応を話した。

 経団連が加盟企業向けに決めた採用日程は3年続けて同じスケジュールで、面接などの選考活動解禁は6月1日に規定。正式な内定解禁は10月1日としている。

 佐賀大キャリアセンターは「自分のやりたいことができる就職先を慎重に選んでいる」と最近の傾向を説明。営業や経理職を志望する経済学部3年の女子学生は「資格取得の支援制度の有無などスキルアップできる企業か見極めたい。育休を取得できるかも重視している」と話した。

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