「景観からの街づくり」と題して講演する涌井史郎さん=佐賀市のアバンセホール

■「時代踏まえた景観施策を」

 「佐賀市景観賞」の20周年記念式典が佐賀市のアバンセホールで開かれた。造園家の涌井史郎さんによる「景観からの街づくり」と題した記念講演のほか、第20回佐賀市景観賞の表彰式があり、ホテルニューオータニ佐賀など5件に表彰状などが手渡された。

 涌井さんは「景観とは単なる見た目ではなく、内在する本質が視覚的に顕在化した事象」と指摘。自然や歴史、社会構造など時代環境の変化を踏まえた景観施策の重要性を訴えた。

 少子化、高齢化の時代にあっては都市と地方の対流を生む仕掛けが大切で、「地域の個性や伝統文化を表出した景観があり、自然と相まって住民が輝いていることが人々をひき付ける」とまちづくりのポイントを指南した。また、自然災害の多い日本では特に「自然と共生していく発想や知恵が必要」とも強調した。

 第20回佐賀市景観賞の表彰式では後藤隆太郎選考委員長が「時代の流れとともに、視点の違う評価に変わってきたようだ」と20年の歩みを振り返った。

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