小説「かちがらす」の出版記念イベントで、鍋島直正公の足跡を話し合う俳優の陣内孝則さん(中央)や作家の植松三十里さん(右から2人目)らパネリスト=佐賀市のガーデンテラス佐賀(マリトピア)

 幕末の佐賀藩主、鍋島直正を主人公にした歴史小説「かちがらす 幕末をよみきった男」と漫画「鍋島直正」の発刊を記念したシンポジウムが4日、佐賀市で開かれた。

 パネル討論では、佐賀新聞社の中尾清一郎社長がコーディネーターを務め、山口祥義知事、作家の植松三十里(みどり)さん、漫画原作者の前田司さん、ゲストに俳優の陣内孝則さんを迎え、約280人を前に直正公の偉業や今後の佐賀について意見を交わした。

 反射炉建設に取り組む技術者を描いた「黒鉄の志士たち」などの著書がある植松さんは「幕末佐賀は書ききった気持ちだったが『150年ならば直正公を』と思い、正面切って書いた」と振り返り、前田さんは「漫画を通して直正公の人柄が伝われば」と話した。 

 山口知事は「佐賀がこんなにすごいところだったと本を読んで勉強して子どもたちに伝えてほしい」と呼び掛け、「ぜひ映像化を」と訴えた陣内さんに会場から拍手が送られた。

 この日は、同市内で植松さんや漫画家の太神(おおが)美香さんら4人のトークショーもあった。

 「かちがらす」は小学館刊、1890円、「鍋島直正」は梓書院刊、540円で全国の書店やオンラインストアで販売。トークショーとシンポジウムは後日、詳報する。

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