飲酒運転の取り締まりをする佐賀署員=3日午前1時半ごろ、佐賀市白山

 師走の忘年会シーズンに入り、佐賀県警は飲酒運転の取り締まりを強化している。厳罰化や啓発で違反者は減少傾向にあるものの、今年も10月末までに141件が摘発され、事故も後を絶たない。3日未明には県内で一斉取り締まりを実施し、3件を摘発した。

 交通指導課によると、飲酒運転で10月末までに摘発された件数は、死亡ひき逃げ事件が発生して取り締まりや啓発を強化した昨年のペースは下回っているが、その前年の2014年の同時期に比べると23件増えている。飲酒運転による交通事故は41件で、ここ5年は40~60件台で推移し、減少傾向はうかがえない。

 摘発されたケースの飲酒場所は自宅が最も多い50件で、次いで居酒屋が36件だった。時間帯は深夜から未明に集中し、明け方の午前5~6時も10件あった。曜日別では土曜31件、日曜27件、金曜26件で、週末から休日にかけて増える傾向が際立っている。

 事故現場から逃走することで飲酒運転などの発覚を免れる「逃げ得」対策として、2014年に導入された「発覚免脱」容疑で摘発したケースは今年4件で、前年までの年間1件から増えた。佐賀市で7月に起きた追突事故のひき逃げ事件で逮捕した20代男の場合、運転前の飲酒を裏付けて罪が重くなる発覚免脱容疑が加わった。男は「飲酒運転がばれると思って逃げた」などと供述したという。

 県警は年末に向けて特別チームを編成している。3日未明の全国一斉飲酒運転取り締まりでは、各警察署と連携して100人態勢で飲食店が多い繁華街などで検問を実施し、佐賀市で2人、鹿島市で1人を摘発した。交通指導課は「飲酒運転をしない機運は高まっているものの依然として事故が続いており、未然防止につなげていきたい」と話している。

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