佐賀県有明海漁協は2月28日、漁期終盤を迎えたノリ養殖の網を段階的に自主撤去するよう漁業者に要請することで合意した。生産に結びつかない分を減らして残るノリ網の生育と漁場環境の改善を図り、低品質のノリ生産、流通を抑制する。佐賀、福岡、熊本の関係3県が足並みをそろえた5季連続の対応で、佐賀は14日までに30%以上の網撤去を目安にしている。

 佐賀市の漁協本所で開いた運営委員長・支所長会議で協議した。県有明水産振興センターの担当者が海況を説明。水温は平年より1度ほど低い状態が続いていたものの、3月に入って最高気温が上昇し、ノリへの影響が懸念されることや、河口部から離れた沖合は既に栄養塩が低下していることなどを報告した。

 徳永重昭組合長は「雨で栄養塩が回復することも予想されるが、今度は比重が下がって病害虫が心配になる」と見通しを語った。昨年は全国的に極端な品薄で等級が低いノリにも値が付いたが、「佐賀海苔(のり)」のブランドイメージに影響する可能性もあり、徳永組合長は「品質が低いものはできるだけ出さないようにしたい」と話した。(

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