「社員の満足がなければ、顧客満足度は高まらない」。通販大手「ジャパネットたかた」創業者の高田明さんの経営理念である。まず社員を大切にすること―。創業以来、社員旅行を続けてきたのも、そのため◆国内旅行から始め、売り上げが伸びると海外へ。会社の負担が大きくなってもだ。頑張ってくれた社員もいずれは定年退職を迎える。その時、何か思い出になることを残したかったそうだ。グループに分けて時期をずらしてでも行く◆福利厚生に「億単位のお金をかけるのは企業家として当然」だと、自著『伝えることから始めよう』に記す。その高田さんが、サッカーJ2で経営危機に直面していた「V・ファーレン長崎」の運営会社社長に就任したのが昨年4月◆チームは7カ月でJ1昇格を決めた。「給料は、この先は…」。不安だったはずの選手に、練習と試合に集中できる環境を整えたことは大きかったろう。選手を家族みたいに大事にする、親のような思いが高田さんにあったからこその躍進だ◆さて、今日はサガン鳥栖と長崎との「九州ダービー」。開幕戦で引き分け発進の鳥栖。一方、長崎はほろ苦い船出となり、ホームで初白星を取りにくる。鳥栖はJ1の先輩の意地を見せたいところ。切磋琢磨(せっさたくま)しながらも、最後はわれらが鳥栖が一番星をつかむ姿が見たいものだ。(章)

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