閣議後の会見で諫早湾干拓事業の開門問題について答える斎藤健農相=東京・霞が関の農林水産省

 斎藤健農相は27日の閣議後会見で、国営諫早湾干拓事業の開門を巡る訴訟で福岡高裁が和解勧告したことを受け、「開門によらない基金による和解に至れるよう、真摯(しんし)に努力していくというのが現時点の考え」と述べ、改めて開門しない方針を強調した。

 福岡高裁は26日の請求異議訴訟で、判決の言い渡しを7月30日に指定しつつ、和解を勧告。3月5日に裁判所として和解の方向性を示し、4~5月に3回の和解協議を開くとした。

 斎藤農相は、長崎地裁で以前に決裂した開門しない前提で進められた和解協議との状況の変化を問われ、「これ以外に解決方法はないという苦渋の中で前農相の時に(開門しない)明快な方針を示し、努力を積み重ねてきた事実は、重く受け止めていただきたい」と答えた。開門を求めている漁業者との主張の隔たりを問われると、「漁業者もいろいろだろうと思う」と話した。

 判決期日の7月指定については「良いとか悪いとかではなく、裁判所の指揮に従って粛々と対応していくということに尽きる」と語った。

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