小さくとも優美さを漂わせる「享保雛」=佐賀市与賀町の山口亮一旧宅

 立ち雛(びな)や古今雛など多彩な雛人形が並ぶ山口亮一旧宅の「ひなまつり」が、佐賀市の同旧宅で開かれている。江戸時代から戦後までの雛人形をはじめ、全国各地の郷土玩具など約200点が来場者の目を楽しませている。18日まで。

 ひな人形の原型である立ち雛や、座り雛を代表する古今雛などが、江戸時代の武家屋敷にずらりと飾られている。床の間には、亨保年間に京都で生まれ豪華絢爛(けんらん)に進化した「享保雛」。徳川吉宗の倹約令で雛人形にも寸法の制限が設けられ、小ぶりなものが多く作られた。小型化したものの、細部まで手が込んだ優美さを見せる。

 佐賀画壇をけん引した山口亮一の「雛図」や、九州三大歌人の一人で佐賀市出身の中島哀浪の句が書かれた屏風(びょうぶ)も見どころ。佐賀市の60代女性は「古民家での展示がすてきな雰囲気。多彩にそろい、近くで見られるのがいい」と満喫していた。

 展示物は亮一の功績を顕彰し、佐賀の歴史を掘り起こす「青雲塾」塾長の大塚清吾さんのコレクションが中心。3月3日午後1時半からは奈良県立大客員教授の岡本彰夫さんが特別講演、同11、17日午前10時半からは折り紙ワークショップがある。問い合わせは同旧宅、電話0952(60)2978。

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