全国総体や国体、選抜大会などの大舞台で輝いた県内の高校生アスリートが、巣立ちの季節を迎えた。練習の日々とその成果を思い出に、次のステージへはばたく選手たちの進路を紹介する。

レスリング

小柴(鳥栖工)は日体大 国体優勝

えひめ国体レスリング少年男子グレコローマン60キロ級決勝 果敢に投げ技を仕掛ける小柴亮太(鳥栖工)=2017年10月10日、愛媛県の宇和島市総合体育館

 南東北総体で準優勝し、えひめ国体で悲願の全国制覇を達成したレスリングの小柴亮太(鳥栖工)は、国内トップ選手が集まる日体大へ進む。「世界を目指してしっかり強くなる」と、東京五輪やパリ五輪の出場を見据える。
 国内屈指のレスリング選手だった父・健二さんに導かれ、3歳で競技を始めた。ウルトラマンが好きで自分の体一つで戦う姿に憧れ、のめり込んでいったという。
 中学3年の全国選抜で頂点に立ったが、順風満帆とはいかず、高校入学後は全国の頂点から遠ざかった。

日体大に進む小柴亮太=鳥栖工高レスリング場

 2年を前に50キロ級から60キロ級へ2階級上げたためで、将来を見据えた選択だったものの、161センチと小柄で筋力も足りず、結果がついて来なかった。
 「力がなくても勝てるレスリングを考えるようになった」。戦術や技術面の研究を重ね、筋トレを続けて逆境に立ち向かった。地道に力を付けて臨んだ昨年10月のえひめ国体は、グレコローマン60キロ級で決勝へ。得意の投げ技を繰り出して43秒で勝負を決めた。高校の全国制覇を懸けた最後の舞台で、ようやく努力の花を咲かせた。
 鳥栖工監督として指導してきた健二さんは「本当の勝負はこれから。私のもとを離れ、全日本制覇や五輪出場へ歩んでほしい」。県レスリング界期待の星は「世界の舞台を目指す」と約束する。

ホッケー

川原(伊万里商)立命館大に U-18日本代表

えひめ国体ホッケー少年男子準々決勝・佐賀-福井 前半、ドリブルで攻め込む伊万里商高の川原大和(手前)=昨年10月、愛媛県の松前町ホッケー公園

 九州大会で2連覇し、えひめ国体で5位入賞した男子の伊万里商。U-18日本代表のMF古川裕大は明治大、同じくU-18日本代表のFW川原大和は立命館大に進む。DF松尾稜太は朝日大(岐阜)で高みを目指す。
 九州大会3連覇の女子・伊万里商は、堅実な守備が持ち味のDF森永千紘が東海学院大へ。チームの中核を担ったMF水谷美稀は山梨学院大で競技を続ける。

剣道

谷口(谷龍)は鹿屋体大県総体個人V

県総体剣道男子個人決勝 相手のメンを攻める龍谷の谷口祥磨(左)=昨年6月、佐賀市の諸富文化体育館ハートフル

 【男子】4年ぶりに全国総体に出場し、8強入りした龍谷。藤田大征は明治大、香田尚也は国際武道大、主将の宇野舜昨は国士舘大に進む。県総体個人戦で優勝した谷口祥磨は鹿屋体大、中山遼平は専修大、鈴木涼也は早稲田大でそれぞれ鍛錬に励む。全国選抜大会に出場した敬徳は、前田凜太郎が日体大、中橋龍之介が清和大に進学。大将を務めた加唐俊矢は愛知県の下村特殊精工で技を磨く。


 【女子】三つどもえの接戦となった県大会を制し、全国総体に出場した三養基の梶原鞠は環太平洋大、野口萌は別府大、北原向日葵は九州女大で競技に打ち込む。昨春の県大会を制した龍谷の櫻木華穂は兵庫県警、馬渡美奈己は大同テクニカで竹刀を握る。

柔道

豊島(佐賀商)筑波大へ 全国総体3位

南東北総体柔道男子個人60キロ級準々決勝 佐賀商の豊島我空が出口(広島・崇徳)に背負い投げを仕掛ける=昨年8月、福島県郡山市の郡山総合体育館

 2年ぶりに県総体を制した佐賀工。山田駿汰は皇学館大(三重)、藤井海斗は山梨学院大に進学する。古川啓人はALSOK、近藤空矢は豊田自動織機、久本丈将は三愛プラント工業に就職し、それぞれ実業団チームで飛躍を期す。
 県総体2位の佐賀商は、南東北総体個人60キロ級で3位に入った豊島我空が筑波大に進学。川添晃毅は桐蔭横浜大、布上壮太は皇学館大、山村憲吾はアドヴィックス(愛知)で競技を続ける。南東北総体個人81キロ級で5位入賞した小城の鶴本健太は広島大で技を磨く。

新体操

南東北総体新体操男子団体 優勝した神埼清明の演技=昨年8月、山形市総合スポーツセンター

 南東北総体で4年ぶり5度目の優勝を飾った男子の神埼清明。主将の奥田寛司は日本文理大に進学し、チアリーディングに転向して技を磨く。
 県総体女子団体41連覇の佐賀女子は、九州総体で個人2連覇を果たした仙波紘佳が立教大へ。主将の高井涼夏は中京大でレベルアップを図る。

 

 

 

 

 

 

 


ハンドボール

県高校総体ハンドボール男子決勝・清和-神埼清明 後半終了間際宮崎樹通(中央)がシュートを決め23-19とする=昨年6月、神埼中央公園体育館

 県総体10連覇を達成した男子の清和。サウスポーの司令塔・CB宮崎樹通は九州共立大でプレーを続ける。県総体決勝で接戦を演じた神埼清明のCB西久保緋音は九州産業大、LB江川裕太は桃山学院大(大阪)で高みを目指す。
 県総体で2年連続優勝を果たした女子・神埼清明のCB平尾奈々とGK貞冨遥菜はそろって福岡大へ進む。
 

 

 

 

 

バスケット

県総体バスケットボール男子決勝リーグ・佐賀北-佐賀東 第3クオーター、シュートを放つ佐賀北の角田太輝=昨年6月、佐賀市の諸富文化体育館

 南東北総体に出場した男子の佐賀北。角田太輝は白鴎大、岩本匡司は久留米大でプレーを続ける。
 全国選手権に出場した佐賀東は、内場皓也が大産大、一番ケ瀬景が白鴎大、江頭優雅が神戸学院大、大塚望が立命館大に進む。
 

 

 

 

 

 

 

 


体操

南東北総体体操女子団体決勝 跳馬で13.100点をマークした鳥栖の橋本愛彩=昨年8月、山形県の酒田市国体記念体育館

 九州大会で個人総合優勝の鳥栖の橋本愛彩は東京女子体育大で競技を続ける。

ソフトテニス

県総体ソフトテニス女子団体・清和-嬉野 8連覇を達成した清和の重実希(手前)・西依彩組=昨年6月、佐賀市の森林公園庭球場

 県総体で4連覇を果たした男子の塩田工は、江口修次が佐賀シール工業に就職し、国体候補選手として競技に励む。浦田将汰は名村造船所でレベルアップを図る。県総体を8連覇した女子・清和の重実希は四国大で技を磨く。
 

 

 

 

 

なぎなた

えひめ国体なぎなた少年女子演技で8位入賞した佐賀東高の有吉夕妃・塘萌々香(右)組=昨年10月、愛媛県の松山市総合コミュニティセンター体育館

 南東北総体で団体5位に入った佐賀東。有吉夕妃は西九州大、江口友梨は長崎外国語大、塘萌々香は日本文理大医療専門学校に進学し、レベルアップを図る。

少林寺拳法

南東北総体少林寺拳法男子組演武決勝 迫真の演技で4位入賞した武雄の木寺悠太(左)と武富翼=昨年8月、宮城県塩釜市の塩釜ガス体育館

 全国選抜の自由組演武と南東北総体の組演武で4位に入った武雄の木寺悠太は日体大で競技を続ける。

相撲

 柔道から転向し、南東北総体団体出場の立役者となった多久の廣川大輝は日体大で技を磨く。

フェンシング

 九州大会で準優勝し、南東北総体に出場した佐賀商。男子の杠星哉は日本体育大で技を磨く。女子の井手萌加は朝日大、福永瑛美は専修大で競技を続ける。

競泳

 南東北総体、えひめ国体を経験した選手が競技を継続。200メートル平泳ぎなどに出場した森田耕輔(佐賀商)は中京大、50メートル自由形で両大会に出場した森力起(同)は九州共立大に進む。400メートル自由形に出場した渋谷晃樹(佐賀学園)は国士舘大で新たな一歩を踏み出す。

バドミントン

南東北総体バドミントン女子団体1回戦 佐賀女子-関東第一 奮闘する佐賀女子第1ダブルスの黒岩はるな(奥)と井上鈴華=昨年7月、山形県新庄市体育館

 県総体で10連覇した男子・唐津南の中山颯麻は九州国際大に進学し、荒谷亮は宮島醤油に就職する。個人で2年続けて全国総体に出場した溝上智明(武雄)は佐賀大で腕を磨く。
 全国選抜個人で5位に入った黒岩はるな(佐賀女子)は龍谷大へ。全国総体を経験した山下莉香(同)は佐賀女子短大でプレーする。

 

 

 

 

 

 

アーチェリー

 南東北総体で団体5位と奮闘した男子の高志館。畑瀬隆嗣は近畿大、丸山瑛平は愛知産大、小副川拓臣は西九州大に進む。

自転車

 全国総体で5位入賞し、えひめ国体でも6位入賞を果たした龍谷の橋本宇宙は日大に進み、レベルアップを図る。

このエントリーをはてなブックマークに追加