完成した大和ハウス工業佐賀支店の新社屋。屋上に設置した太陽光発電設備で電力を賄う=佐賀市成章町

 大和ハウス工業(本社・大阪市)は26日、全ての電力を太陽光の自家発電で賄う佐賀支店ビルを佐賀市成章町に新築し、報道陣に公開した。同社によると、事業所の電力を再生可能エネルギーで自給自足する取り組みは国内で初めてで、同社が提供するオフィスや店舗などへの普及を目指す。

 新支店は鉄骨2階建て、延べ床面積約2400平方メートル。同市開成から新築移転し、3月8日から営業を始める。総工費は土地を含め9億円で、省エネ建築物の普及を目指す経済産業省の補助を一部活用した。

 屋上に太陽光パネル320枚(合計出力83・2キロワット)を設置し、照明や電気機器など日常必要な電力を自給する。余剰電力はリチウムイオン蓄電池(容量75キロワット)に蓄え、雨天時や夜間の電力に充てる。悪天候が続いて電力が不足した場合に限り、電力会社から供給を受ける。

 電力消費の4割を占める冷暖房には、井戸水から熱を取り出す空調システムを活用。太陽熱集熱器で温めたり、冷やしたりした空気を屋内に循環させる。電気代は同規模の建物に比べ、年間600万円削減できるという。

 省エネなど環境への配慮に関心を寄せる企業が増えており、1階にショールームを設けた。同社の永野雅和環境・設備グループ長は「ノウハウを蓄積し、より良い仕組みを提案していきたい」と話した。

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