加熱機能付きの配膳車を開発した中島製作所の中島弘喜さん=佐賀市

フィルムを加工するレーザー切断装置を開発した武井電機工業の池田圭太さん=三養基郡みやき町

 製造業で活躍する技術者を表彰する「第7回ものづくり日本大賞」(経済産業省など主催)で、佐賀県内から中島製作所(佐賀市)が開発した加熱機能付き配膳車、武井電機工業(三養基郡みやき町)のレーザー切断装置が九州経済産業局長賞に選ばれた。病院の配膳、フィルム加工の作業効率をそれぞれ高め、従業員の負担軽減が期待される技術として評価された。

 加熱機能付き配膳車は病院などへの導入を見据えて開発したもので、電子レンジに使われるマイクロ波で料理を内部から温める仕組み。熱風を当てる従来方式よりも料理が乾燥しにくく、風味を保つことができるという。

 配膳車1台で24食の収納が可能で、1皿ごとに保温温度も設定できる。開発を担当したチームリーダーの中島弘喜さんは「限られた人員で看護に当たる現場の負担軽減につながれば」と普及に期待する。

 武井電機工業のレーザー切断装置は、スマートフォンのディスプレーに使うフィルムを瞬時に加工する技術。「製造コストや労働時間の削減に役立てたい」と、池田圭太さんら7人の開発チームが約2年かけて完成させた。

 フィルム1個当たりの加工時間は業界最速の0・8秒。従来の5倍以上の早さで、フィルムがゆがまないように独自技術で加工時に生じる熱も抑えた。

 ものづくり日本大賞は、2005年から2年に1度開かれ、今回は九州から19件が表彰を受けた。県関係ではこのほか、佐賀大学と京セラ(京都府)が共同開発した抗菌性を高めた人工股関節が特別賞を受賞している。

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